心もよう

心に素直で、想いのままに~

  ~いつものカラオケ~

    

         


        いつもの カラオケ
      いつもの歌を いつものように歌う


      そう 昭和世代だから
      歌謡曲と演歌限定で
      歌い始めたら止まらない
      懐メロばかりで 進化がない 
       解かっていても 今どきの曲には
      ついて行けず 歌えない 
  
       だからと言って
      同じばかりでは つまらないけど
      結局 終わってみれば 
       ほとんど いつもと同じで
      終わってしまう


          だけど いま流行の
          新しいの曲を覚えて
          乗って 歌おうとしても
          最新のリズムやテンポに
          ついて行けない 
          調子が出ない
          やっぱり 若い頃の
          スローテンポで 
          味があるものがいい


        自分で自分に 言い訳して 
        何も変えない 変わらない 
        変えようとしない 単純細胞


        ほらほら いくらでも歌えて
       いつまでも OK
        フリータイムで 夕方まで
       歌いっぱなしだけど ちっとも
       疲れないし 面白い


        昨日のカラオケ
        いつもの カラオケ
        まだ まだ 
         続けられそう~

  ~六月の雨~

          


       しとしと しんしん 
       
       風もなく
       音も響かない 
        窓辺に 
       六月の雨を連れて
       何処からか 
       やって来た


       やっと 
       恵みの雨は
       樹木や野花を包み込んで
       潤すように 滴を齎す


        何も言わない 碧空
         何かを語る 流れ雲
         ざわめきで いっぱい
        いきづく 風間


          しばらくは 瑞々しく
          しばらくは 優しく
      
         空を仰ぎながら 
         雨音を聴いて~

  ~向日葵~

                    


        あまりにも 
        眩しいほどの 
        陽射しが照りつけ 
        熱波が襲うのに
        平気な顔をして
        勢いのまま 太陽を仰ぐ
        野辺に咲いていた 向日葵
  
         多くの仲間と雑草に塗れ
        辺りいちめんを 濃い黄色の
        花びらで染めて 
         固まり 散らせ 飛び交い
        のさばるように 広がって


          もっと ゆっくり
            もっと のんびり
  
         乾いた地も 風も 吐息も
        潤いを願っているのに
        まるで 何かに逆らうように
        野原を取り込み 咲誇る


          だから 向日葵
             だから 夏の花
         見事に咲いたら 
         涼風の吹くころまで 
         強さを見せつけて


           何かを追いかけ
             何かを待って
       何処にでも 咲き
       何処かで~ 
        
           生き抜く...花!

  ~雨の囁き~

                             


       いつの間にか 
        降り始めた雨
        遠くで 
       まるで 灰色の水彩絵の具  
        流し込んだような空が 
        何処までも続き 
        風も 雲も 吐息までも
       包み込むように 広がって


       昨日までの 
        乾いた風も
       眩しいほどの 
       陽射しも
       もう 何処かへ
       隠してしまったようで
       辺り いちめん
       密やかに 初夏のいぶき
       濡らしながら 降り続く


        窓辺で
       薄緑の 木々の若葉
        鮮やかに咲いた 紫陽花
        華やかな 赤やピンクの躑躅
       何もかも 瑞々しく
       勢いづき
       生きいきとして


        何時まで 
          何処まで
           雨模様は
            続くのだろう


        空を見上げ
        雨の雫に 声を掛ける
        「しばらくは このままで~」と
        ざわめく....朝 
  
         だから 
          雨のささやきを 
         そっと 
         聴いている

  ~思いがけない集い~

                   

      思いがけない 
      若い仲間との集いの席
      すっかり 若い頃に戻って 
      いっぱい いっぱい お喋りして
     仕事していたころに 何故か
     戻っていた


        懐かしさと嬉しさ
       少しだけ 不思議な空間に
       想いを寄せて
       自分を隠さず 曝け出して


      浮いていないか
      外れていないか
      嫌われていないか
  
      などと 
      あれこれ考えながら
     モダンな店内で お洒落な料理
      しっかり食べている 
      少しだけ 古い話で盛りあげ 
      歓声も上がって


       誰も 以前のままで
        誰も 変わらない


      ふと 気が緩んで
     ブログを書いていると 喋ったけど
     大丈夫だろうか 
      どう 思うだろう
     後悔もしながら いつか
     訪問して貰えるかと 僅かな
     期待もしている


      たわいもない 何でもない話
       みんな 送別会を忘れ
      弾んでいるような 
       あっという間の ひととき


      きっと また
     何処かで 会えるだろうけど
     今日を忘れない~