心もよう

心に素直で、想いのままに~

  ~ほんの、いま~

                               

 
        心を ココロに
            紡いでみたかった
            何の 言葉も
            何の 想いも
            何もかも 消してしまい
            無でいたかった
     
             だけど
              それは 無理なこと
         
        感情も 高揚も 気持ちも
            閉じ込めたら 何も残らない
            残らないと 生まれてこない


            少しずつ 少しずつ
            時を重ねて 時季をえたら
           すべてを元に戻し
            伝えたいことがある


       伏せた想いを 紡いでみたい
            ほんの、いま この時
             正直でいる
              正直でいたい

   ~何処へ、桜よ!

                  
 
       まるで 
      吹雪いている 小雪のように 
      風に吹かれて 舞い散る花びら
      散って 散らされ 飛ばされたら
      何処へ 行く
      何処で さ迷う


      昨日まで 華やいで
      咲誇っていた 満開の桜
      薄桃色の優しい 花びらは
      風に揺れて 
      仄かな香りで 
      訪れる人を 待っていたけど
      花散らしの風に 曝されて
      時には 激しく
      舞い落ちていく


       風に 揺られ
        風に 落とされ
         華麗に舞ったら 
        心に いつまでも 
         残ってしまう


       何処へ 行くのか
       何処へ 飛ばされても
       追いかけて行こう


        桜よ!


          あなたは 


           桜の華~

  ~春の足音~


          

     風に吹かれて


     優しく揺れる 菜の花


     黄色の可愛い 花びら


     寄り添うように 集まって


     ゆらゆら ゆらゆら 


     風のなか


     何かに 騒いでいるけど


     野花に負けないように


     菜の花畑は 花盛りで


     みんなを待って


     揺らいで 呼んでいる



     野辺は 賑やか


     ざわめきながら 咲誇る


     きっと 


      春の足音 聴こえて~

  ~春風に誘われて~

               
  

     何処からか 風が吹いて


     出窓の硝子を 揺するから


     微かな響きは 誰かが


     呼んでいるようで 思わず


     窓を開けて 


     大きく深呼吸してみる



      何故だか 


     いつもの 額縁の中から


     眺めている 画面に映る 


     小さな世界が今日は 


     やけに 輝いているようで


     碧空も 千切れ雲も 土手の水仙も 花壇の花も


     通り抜けて行く風に 生きいきして 


     ”待っていたよ”と 言っているみたい



      何かが 始まり


       何かが ざわめき


        何かに 誘われ


         何かを 求めて


      さあ どうしょうか?


       きっと 春風


       何処からか 脅かすように吹いて


       ”ここまでお出で”と 誘っている~ 


       温かさ 穏やかさ 優しさ


       季節を乗せて やって来たから


       もう 出て行くよ!

  ~風に聴いてみる~

 

           


   流れて行く 時間
   流れて行く 季節
   流れて行く 風の調べ
   流れて行く 森の声


   誰もいない 風のなか
   誰かを呼んで 叫んでみる
   返事がないのに また 呼んで
   待っているよと ひとりごと


   樹木の囁き 調べ 響き
   何もかも 揺すられ 靡いて こだまして
   いつかは 想いの場所に居る


   風に吹かれて 何想う 
   
   風に吹かれて 聴いてみる~