~六月の雨~
しとしと しんしん
風もなく
音も響かない
窓辺に
六月の雨を連れて
何処からか
やって来た
やっと
恵みの雨は
樹木や野花を包み込んで
潤すように 滴を齎す
何も言わない 碧空
何かを語る 流れ雲
ざわめきで いっぱい
いきづく 風間
しばらくは 瑞々しく
しばらくは 優しく
空を仰ぎながら
雨音を聴いて~