~待っていたから~
窓辺に輝くような
陽射しの光が届いて
降りしきる春の雨は 止んだら
何処へ 消えてしまったのか
想いを寄せても もう
どうにも出来ない
いま
雨空を隠した朝露に
煌めいて
木々や野花が ひと息ついたのか
艶やかで 瑞々しく
花壇の中で 煩いほど
ざわめく
広がる碧空に 薄い 千切れ雲
微かな風は小枝に そよいで
木斛の小葉が微かに 揺れている
一枚の葉も残っていない 欅
何故だか
寂しそうに映って
誰か呼んでいる
誰かが誘っている
射し込む光の雫
目覚めた杜息
カセットから聴こえる謎歌
淹れたての甘い香り
待っていたから 急いで
外に出てみよう
その後は 野辺の
自然のなかで ゆっくり
誰かと 戯れて~
だけど
その前に
モーニング珈琲タイムから~