心もよう

心に素直で、想いのままに~

   ~夕陽~

          

      あまりにも 眩しいほどに
      鮮やかな茜色で 西空を染めた夕陽が
      光の渦を解き放ちながら 
       静かに 沈んでいく


      きっと
      島並みの 向こう
      遥か 彼方
       水平線の先に 
      隠れ場所があって
      穏やかな波間に 
      ゆらゆら 揺れながら 
      休んでいるのだろうけど
      夜空に すじ雲が
      朱く残り 残り香のように
      煌めいて


       いつもの 散歩道
       夕陽の行方 気にかけながら


      何処までも 広がる天
       風も 山も 雲も 海も 気も
      何もかも 受け入れても
      雄大な蒼穹の果てには 届かない
      何かが 存在するようだけど
      名残りと言う名の 寂しさは
      どうにも出来ない


       歩きながら 
       少しずつ 暗くなりかけて
      建物の陰で 見えなくなった
      幻想の空間に 想いを寄せながら
      眩しかった光りを 追いかけて


      また 何処までも
      歩いて~

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